Huluの作品の表紙がとてもきれいだったので、見てみました。
レンタルをしていた時には、あらかじめ見たいのが決まっていて、
それだけを借りて見たいたのですが、Huluにしてからは
隙間時間に「今日は何を見よう?」と探すのがとても楽しみです。
今回の『言の葉の庭』も、まったく知らなかったのですが、
冒頭に書いたように、表紙がとても好きな感じでしたので、見てみました。
まず始まって30秒・・・
「アニメ」ということを忘れてしまうくらいの映像美に圧倒されました。
とにかく、背景がとても美しく、綺麗です。うっとり見てしまうくらい。
目を奪われるといっても過言ではないくらい、景色一つ一つが丁寧に美しく描かれています。
近作品では、「雨」が描かれることが多いのですが、本当に綺麗です。
『言の葉の庭』は、高校生のタカオと年上の女性ユキノの物語ですが、
「雨は3人目のキャラクターと言っていいくらいのウェイトがある」と
監督の新海誠は語っています。
(引用:http://www.oricon.co.jp/news/2025106/full/)
靴職人を目指すタカオは、日々の学校生活に対し焦りを感じていました。
“雨の日の午前中だけ”、学校をサボり日本庭園で靴のデザインを考えていました。
そこにある日、ビールと大量のチョコレートという組み合わせで呑んでいるユキノが現れます。
ユキノは、「雷神の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」という言葉を残して去っていきます。
それから、雨の日の午前だけの二人の時間が流れ始めます。
季節は、春から梅雨へ。そしてやがて梅雨が明けていき、晴天が続き・・・
映像もとても綺麗なのですが、また、BGMもとても繊細に作られています。
また、エンディングテーマが秦基博の「Rain」なのですが、これも本当にぴったりです!!
雨のもつ、切なさと悲しさ。繊細で壊れそうな、それゆえの輝き。
どこか洗い流されていく安心感。淡く揺らぐ気持ち。
そんなの想いが詰まった作品ではないでしょうか。
監督の新海誠は風景描写の美しさ、繊細さ、緻密さが持ち味になっています。
代表作には『秒速5センチメートル』『ほしのこえ』などが挙げられます。
いずれも見たことがないのですが、
『秒速5センチメートル』はHuluで配信されているようなので、またレビューさせていただきますね。